落語の影響を受けた太宰治短篇集

『落語の影響を受けた太宰治短篇集』

dazaitanpenshu

太宰治と落語……。まったく関係ないように思えます。しかし、太宰の親友でもあった作家の檀一雄は、早くから太宰文学の落語の影響を指摘していました。そして、開高健もそれに気づいていました。記憶に新しいのは、文芸評論家の三浦雅士氏の著書『青春の終焉』での、氏による「太宰治は落語家である」という明言。

本書は、落語の影響を受けたと思われる短篇4作を収録。ラインナップは、

女生徒 ・駈込み訴え ・ロマネスク ・春の盗賊

「え? 何の脈絡もない?」
いえいえ、そう決め付けるのは、早いです。その秘密は、本書を!

さて、本書の魅力はこれだけではありません。
現在、落語は人気が定着しましたが、その第一線で活躍している柳家三三さんのインタビューを収録。10ページ以上も! しかも、インタビューされた場所は、あの「風紋」。

「え? どこ?」
太宰ファンであれば知らないのは、まずいですよ。

太宰の短篇「メリイクリスマス」の「シヅエ子」のモデルとなった林聖子さんが経営している文壇バーです。今回は、そこをお借りしてインタビューしました。もちろん、お店の紹介も掲載しています。

さらにさらに、本書は、弊社事業の1つ、「出版体験学習」の対象書籍です。今回は、東京藝術大学の在学生の方々にも参加していただきました。

そして、表紙カバーと挿絵などを担当してくれたのは、東京藝術大学大学院在籍の韓国の新進気鋭のアーティスト・宋知恩さん。2009年の院展に初入選するなど、活躍の場を韓国だけでなく、日本にも広げつつあります。その彼女のインタビューも掲載。「女生徒」について、おもしろい考察をしています。

・「東京かわら版」(平成23年3月号、東京かわら版発行)で紹介されました。

ISBN978-4-9904288-3-9

1,700円(税別)/B6判/184ページ(一部フルカラー)/ソフトカバー/2009年12月刊行

プロフィール

柳家三三(やなぎや・さんざ)……1974年、神奈川県生まれ。93年、柳家小三治に入門。2006年、真打昇進。09年、「花形演芸大賞・金賞」受賞。落語協会所属。

宋知恩(ソン・ジウン)……1984年、韓国ソウル生まれ。2007年、同徳女子大学美術学部卒業。09年、東京藝術大学大学院美術研究科文化財保存学専攻入学。06年、ソウル市立美術大賞展入選。ダンウォン美術大展入選。07年、Kyung Hyong美術大展入選。09年、再興第94回院展、《真・嘘》で初入選。

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