太宰は女である
『太宰は女である』
太宰治には、女性独白体という独特な文体を用いた小説がある。そのなかから、日本を代表する「女性を描くアーティスト」がそれぞれセレクトし、その小説をモチーフに作品を描き下ろし、さらには、特別インタビューもしていただく、という何とも贅沢な本となりました。各セレクトは下記のとおりです。
・宇野亜喜良×「きりぎりす」
・林 静一×「葉桜と魔笛」
・会田 誠×「女生徒」
・オカダミカ×「ヴィヨンの妻」
今回、本当は、フランス装にしようと思ったのですが、なかなか表紙を厚くするのが大変で……。それで、急遽変更し、がんだれ製本にしました。
用紙ですが、表紙本体は、ヴァンヌーボ、見返しは、クラシコトレーシング、挿し込みには、ミルトGKといった特殊紙を使いました。
切り取り線も入っているので、切り取って額装するもよし!
大事にしたくなるような本、そういう対象になってくれれば、と願っています。
・「読売新聞」(11月14日付朝刊)書評欄で紹介されました!
・新刊JPで紹介されました!
・「朝日新聞」(12月16日付朝刊)東京欄で紹介されました!
・「美術手帖」(2011年1月号)「注目のアート・トピックス」で紹介されました!
・「朝日新聞」(1月26日付朝刊)青森版で紹介されました!
ISBN978-4-434-15048-7
2,000円(税別)/A5判/144ページ(一部フルカラー)/ソフトカバー/2010年11月刊行
東京堂書店神田本店で、本書発売記念イベントが開催されました。
第1弾、宇野亜喜良×オカダミカ
第2弾、林静一×会田誠
■アーティストプロフィール
宇野亜喜良(うの・あきら)……言わずとも知れた日本イラストレーター界の巨匠。1950年代から、その才能を発揮し、イラストレーターのほか、舞台監督、キュレーターとしても活躍。2009-10年、「日本経済新聞」の連載小説「韃靼の馬」(辻原登・著)の挿絵を担当している。
林 静一(はやし・せいいち)……もともとは映像出身、1960年代から月刊漫画雑誌「ガロ」に作品を発表。「昭和の竹久夢二」と称される。ロッテ「小梅」や仙台銘菓「萩の月」のイラストを担当。主な著書に、『ph4.5 グッピーは死なない』『赤色エレジー』ほか。
会田 誠(あいだ・まこと)……現在、最も活躍している現代美術家のひとり。主な作品に、《巨大フジ隊員VSキングギドラ》。処女小説『青春と変態』を刊行するなど、幅広い分野で活躍。ミヅマアートギャラリー所属。現在、東京藝術大学非常勤講師を務める。
オカダミカ……村上龍氏の『ダメな女』の表紙イラストを手がけ、デビュー。雑誌「an-an」などのファッション誌や文芸誌でも活躍。09-10年、「読売新聞」の連載小説「かたちだけの愛」(平野啓一郎・著)の挿絵を担当。展覧会にも精力的に作品を出展し、活躍の場を海外にも広げている。