太宰治(1909〜1948)

青森県金木町出身。東京大学仏文科中退。佐藤春夫、井伏鱒二に師事し、 『晩年』で文壇デビューを果たす。幾度もの自殺未遂、パビナール中毒を経て、戦中に頭角を現す。1948年に、三鷹市の玉川上水で、山崎富栄と入水自殺。2008年は、太宰の没後60年に当たる。
友人に檀一雄、伊馬春部、山岸外史。弟子に田中英光、小山清がいる。近しい編集者としては、新潮社の野原一夫、野平健一、筑摩書房の古田晃、石井立などがいた。

代表作

「道化の花」「富嶽百景」「走れメロス」 「女生徒」「津軽」「右大臣実朝」「正義と微笑「ヴィヨンの妻」「斜陽」「人間失格」「カチカチ山」など

新着情報

 東京MXテレビのニュース内(2008年6月30日)「没後60年 太宰治人気ふたたび」で紹介されました!
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 「東京新聞」(2008年6月12日、夕刊)にて紹介されました! →→記事を読む

 

「太宰治生誕100年記念出版」宣言

太宰治の小説ほど、読まれた小説があっただろうか。
太宰治の言葉ほど、私たちの 心を震わす力を持つ言葉があっただろうか。

日本人ならば、人生の中で、必ず一度は読んだことのある太宰文学。
その太宰がこの世に生を受け、2009年をもって100年となる。
パブリック・ブレインでは、これを機に、21世紀における太宰文学の
真価を世に問いたい。

かつて「青春のはしか」と揶揄された太宰文学だが、
それは果たして本当だろうか。
小説「人間失格」は青春の暗愚、苦悩、自殺という一面だけで
語られてしまう不幸な小説である。
しかし、太宰文学の神髄は、卓越した時代性、普遍性、思想性にある。
そして、何よりも、明るさの源がある。

混迷する現代社会、生きることに苦悩する現代社会、
信頼できるものが希薄する現代社会。
そういう時代だからこそ、太宰治を心の奥底に必携してほしい。

本シリーズにより、その一端でも編集・出版というかたちで、
顕在化できれば幸甚である。

パブリック・ブレイン 代表 山本 和之

『カチカチ山」

太宰治・作
micca・絵

2008年10月発売予定

定価1500円 絵本

太宰というと、どうしても「人間失格」などの暗いイメージつきまといますが、実は、とても明る健康的な文学もあります(「女生徒」「走れメロス」「津軽」など)。一方で、太宰の創造力を最大限に発揮したのが、日本の昔話を太宰風にアレンジしたシリーズです。その代表が「カチカチ山」です。おとぎ話の「カチカチ山」を太宰風にアレンジされたこの作品は、とても太宰らしいユーモアがいっぱい!ウサギを乙女に、タヌキを中年のおじさんに見立てたストーリーは、現代にもつながる人間ドラマ・ゆがんだ恋愛を描いているといっても過言ではありません。絵は、イラストレーターのmiccaが担当。雑誌「anan」などでも活躍中。

《大人でも読める太宰治》
『井原西鶴トリビュート〜新釈諸国噺』

太宰治
井原西鶴

2009年初旬発売予定

太宰治は井原西鶴が好きでした。その西鶴の短編を太宰は、自己流にアレンジし、『新釈諸国噺』という本にまとめました。それらは、太宰が「戯作派」と呼ばれるにふさわしい内容となっています。太宰の青春というものをやや嫌う方、青春時代は太宰を読まず大人になってしまった方々にも読みやすい太宰文学という意味で、「大人でも読める太宰治」シリーズとしました。構成としては、太宰と西鶴の同じ作品を掲載することで、比較して読めるようにします。(内容)「裸川」「遊興戒」「赤い太鼓」「人魚の海」「義理」、太宰治5作品のほかに、左記太宰作品のもとになった井原西鶴の小説を5作掲載します。

『太宰治落語シリーズ』
(仮)

太宰治

2009年春発売予定

 

太宰治は、生涯において、落語をとても愛好していました。そして、その影響を大きく受け、太宰独特の饒舌体の小説が生まれました。本書では、そういった太宰の「落語」を意識した作品を掲載します。数年前から落語ブームが訪れ、その人気が安定し、確実な新たな世代のファンが誕生しました。これまで、落語とは縁の遠かった若い人たちも、寄席を訪れています。本書は、そういう落語ファンはもちろん、太宰の「笑い」「ユーモア」にスポットを当てました。

※太宰治の写真は、「近代日本文学館所蔵」です。画像やテキストの無断使用、コピーは禁止しています