『カチカチ山』の魅力に迫る!
『カチカチ山』 太宰治・著/オカダミカ(micca)・絵 ISBN978-4-9904288-0-8
1,575円/B6/40ページ(フルカラー)/ソフトカバー/2009年1月刊行
昔話「かちかち山」を独自の解釈と切り口でアレンジしたのが、本書『カチカチ山』。太宰治のアレンジ力が発揮された作品です。タヌキを37歳の中年男に、ウサギを16歳の少女に見立て、あたかも「アラフォーの純愛」?
その物語に、イラストレーターとして、雑誌「an-an」などで活躍し、2009年、「読売新聞」夕刊にて連載中の平野啓一郎さんの小説、「かたちだけの愛」の挿絵を担当しているオカダミカが鮮やかな絵を添えています。
一貫して、タヌキもウサギも登場しないという斬新さも、本書の魅力。初版限定版です。
用紙に関しても、ヴァンヌーボやホワイトエクセルケントなどの特殊紙を使用。手触りも温かみがあり、ファッショナブルでインテリアにも最適。そっと抱きしめたくなるような本です。
(イラストレータープロフィール)

オカダミカ(micca)……村上龍氏の『ダメな女』の表紙イラストを手がけ、デビュー。雑誌「an-an」などのファッション誌や文芸誌でも活躍。2008年は、展覧会に精力的に作品を出展し、活躍の場を海外にも広げている。
08年6月にTOKYO MXテレビの太宰治没後60年ニュースで、代表とオカダミカさんがインタビューを受けました。
新着情報 東京・渋谷にある大盛堂書店で、オカダミカさんのポストカードが無料配布中です。3月28日には、イベントも開催。『カチカチ山』も販売されます。ぜひ、足を運んでみてください。
パブリック・ブレインの〈太宰治生誕100年記念出版〉宣言
太宰治の小説ほど、読まれた小説があっただろうか。太宰治の言葉ほど、私たちの 心を震わす力を持つ言葉があっただろうか。日本人ならば、人生の中で、必ず一度は読んだことのある太宰文学。その太宰がこの世に生を受け、2009年をもって100年となる。
パブリック・ブレインでは、これを機に、21世紀における太宰文学の真価を世に問いたい。かつて「青春のはしか」と揶揄された太宰文学だが、それは果たして本当だろうか。
小説「人間失格」は青春の暗愚、苦悩、自殺という一面だけで語られてしまう不幸な小説である。しかし、太宰文学の神髄は、卓越した時代性、普遍性、思想性にある。そして、何よりも、明るさの源がある。
混迷する現代社会、生きることに苦悩する現代社会、信頼できるものが希薄する現代社会。そういう時代だからこそ、太宰治を心の奥底に必携してほしい。本シリーズにより、その一端でも編集・出版というかたちで、顕在化できれば幸甚である。

















