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小説の書き方講座③「登場人物を掘り下げる!」

■リアルな生活で、人を知る

だいぶ時間があいてしまいまして、すみません。小説の書き方講座第3弾は、「登場人物を掘り下げる!」です。

前回も、登場人物については触れましたが、基本的に避けたいのは、紋切型(ステレオタイプ)。Aが明るく、かっこいい男性なら、Bは暗く、かっこ悪い男性、など、こういうパターンも避けたいところです。

では、どうやって登場人物をつくっていけばいいのか。小説と離れてしまうように思えますが、実生活において、いろいろな人と交流を深める。これは重要に思います。別に、いろいろな会や集まりに参加すべき、と言っているのではなく、日常生活で、当たり前に接する人とコミュニケーションをとるということです。簡単にいえば、籠らず、SNSを介した交流ではなく、普通にリアルな生活で、人と接する。これにより、まず人を知らないといけないでしょう。

■モデルを想定するのもよい

それでも、なかなか人物造形ができない、という場合、モデルを想定することもよいでしょう。たとえば、知人・友人の容姿を参考にするとか、身内の誰かの性格を参考にするとか。身近な人でもいいですし、有名人でもいいでしょう。ただ、気をつけたいのは、「俳優の●●のような外見で……」などと小説に書かないこと。これは説明にも描写にもなっていません。

あと、モデルで気をつけたいのは、自費出版などで販売を行う場合。はっきりと誰々とわかるようなモデルがいるときは、許諾を得ておくのがいいでしょう。出版するということは、世の中に公表することです。モデルの方にしてみれば、無断で自分の人生などが、小説となってしまうのは、寝耳に水です。後々トラブルの原因になりますから、要注意です。

■登場人物を客観的に分析してみる

自分が創作した登場人物を客観的に分析することは、とても難しいことです。しかし、100%とはいかないまでも、登場人物を客観視することが重要です。

たとえば、登場人物Aが道を歩いていて、三つの岐路にぶつかったとします。三つをa、b、cとしましょう。aは目的地まで一番近い距離なのですが、賑やかな道で人も自転車も車も通り、歩く速度は遅くなってしまいます。bは距離は普通なのですが、なだらかな上り坂が続きます。cは最も距離が遠いのですが、木立の中を歩く涼しい道です。Aはどれを選ぶのか……。これは、Aが置かれている状況にもよりますが、多くは性格の問題でしょう。こういった場面を描くだけで、Aが面倒くさがりなのか、せっかちなのか、のんびりなのか……といった性格を創造することができます。