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自費出版の疑問あれこれ⑦ 販売価格はどう決める?

自費出版で販売をしたい、というご要望は、よくあります。でも、販売価格をどうつければいいのか、結構悩む方は多いようです。今回は、ざっくりとお教えします。

まず、オーソドックスな決め方は、市場価格を参考にする。お近くの書店に行ってみて、いろいろな本を手に取り、値段を見てみると、大体、わかってくると思います。たとえば、小説、文庫、400ページ、本文モノクロ、ソフトカバーとなれば、販売価格は500円、高くても700円程度です。中には、1,000円近いのもありますが、これは翻訳モノや講談社文芸文庫など限られたモノになってきます。

ただ、頭に入れておきたいのは、文庫は、あくまで定期刊行物のようなもので、廉価本だということ。つまり、部数が多く、すでに単行本で一度書籍化されている、ということです。ですので、大量に作っているのであれば、単価が下がる、となります。ですから、自費出版の場合、書き下ろしで文庫化することもありますから、ここは考えものです。

次に、原価計算のもと、販売価格を決める。これは、自費出版の場合、ハードルが高いのですが、この発想もあり、でしょう。

たとえば、制作費に100万円かかったとします。自費出版ですから、原則著者の方が全額負担です。仮に、1000部刷ったとしましょう。弊社の場合、著者の方には、実売部数の40%印税払いがあります。これをもとに、販売価格を逆算すると、以下のとおりです。

1000部×販売価格a×0.4=1,000,000

これを計算すると、a=2,500ですから、販売価格は2,500円となります。仮にページ数が200ページくらいで、ソフトカバー、四六判の小説だとしたら、2,500円は、やっぱり高いという印象になりますよね。

そう考えると、やはり原価計算だと、自費出版の場合は難しいかもしれません。

最後に、結論としていえることは、何を目的に販売するか、ということです。多くの方に読んでもらえる機会を用意しておきたい。販売にチャレンジしてみたい。そういうご要望でしたら、ある程度、市場価格を参考にして、著者の方が決めたいとおりに決めた方がいいでしょう。

反対に、本を売って儲けたい、というのでしたら、そもそも自費出版は、あまりおススメしません……。普通の商業出版の書籍でさえ売れない昨今。そういう欲を出版に向けるのは、非現実的です。それよりも、本をつくったことをご自身の活動のアピールの一助とするなど、販売とは異なった意味合いと目的を見出す方がいいでしょう。

話は逸れましたが、こういう結論です。

補足事項として、販売価格は税抜で考え、できればキリのいい数字にしましょう。なぜなら、今後、消費税増税していくなかで、税込価格をキリのいい数字にしますと、計算しづらいからです。

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