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オフセット印刷とオンデマンド印刷の違い 自費出版の観点から

自費出版をするとき、最も気にかけるのが、コストではないでしょうか? では、どうやってコストを下げるのか。ページ数を少なくする、判型を変える、並製にする、カラーページを減らす、部数を減らす…いろいろあります。仮に部数を減らすことを選択した場合、印刷方法も考慮する必要があります。それが、オフセット印刷オンデマンド印刷か、どちらを選ぶかです。

■オフセット印刷とは?

まずは、オフセット印刷から説明しますが、長々書いてもわかりにくいでしょう。簡単にいえば、普通の書籍で使われる印刷方法です。書店などで売られている書籍のほとんどがオフセット。昔は活版印刷がメインで、現在も稀に利用することもありますが、かえってコストが高くなります。

オフセットは通常の部数、自費出版だと大体は500部以降で利用します。反対にいえば、500部とか1000部刷るとなれば、必然的にオフセットになります。

■オンデマンド印刷とは?

かたや、オンデマンド印刷。昨今、プリント・オン・デマンド(POD)という言葉が登場してきています。これはアマゾンと大日本印刷のサービスを指す場合がありますが、要はオンデマンド印刷のこと。必要部数だけを刷る少部数印刷のことです。10部や20部、100部、多くて300部くらいまで利用することが多いです。

■オフセットとオンデマンドのコストの違いは?

では、両者の違いとは? 先述のとおり、大きい違いはコストです。仮に300部の書籍を刷る場合(仕様・体裁によってはオンデマンドを選べない場合もあり)、オフセットとオンデマンドの印刷費用は倍近く変わってくることもあります。もちろん、オフセットの方が高い。そのため、自費出版のコストを抑えたいといったとき、少部数であれば、オンデマンドを選ぶ方が多いです。

■オンデマンドの弱点とは?

次に仕上がりです。実は、結構変わってきます。ただ、一般の方に、オンデマンドの書籍を渡しても、おそらくこれがオンデマンド印刷したものだと気づく人は、そうそういないでしょう。逆も然りです。もちろん、両者を机に並べて比較すれば、その差はわかることもあります。となると、オンデマンドいいのではないか…。しかし、一概にそうとは言えません。

オフセットは用紙に馴染むような色が出ます。使用する用紙との相性にもよりますが、カラーもしっかり出て、かすれもムラもない。まず無難です。

一方、オンデマンドは黒が強く出ます。特に、活字メインの書籍になると、やけに黒々とてかって見えることもあります。それなのに、カラーのベタ塗り(ページを一面、同一カラーに塗るなど)は、イメージした色が出ません。パソコンのモニターや家のプリンタで出力したものより出ないことが多いです。それも思った以上に、色がかすれます。また、写真などの画像が粗く出たり、かすれたりします。

ですので、いくら少部数でコストを抑えるつもりでいても、色を忠実に出したいとか、写真を綺麗に出したいのなら、オンデマンド印刷はおすすめしません。このことは十分頭に入れておく必要があります。

■オンデマンドを選ぶ意外な理由とは?

最後に、オンデマンドの思わぬメリットをご紹介します。これは、自費出版ならではの話かもしれません。

上記のような差がありますから、自費出版の最初の打ち合わせのとき、オンデマンド印刷をご希望されているお客様には、オンデマンドとオフセットで印刷した書籍両方を持っていきます。そして、それぞれ特徴を説明するのですが、このとき、お客様が年配あるいは高齢の方の場合、ほとんどがオンデマンドを選びます。

それは、なぜかというと、活字の黒がはっきり見えるから、だそうです。つまり、オンデマンドの黒がはっきり出過ぎていることが、高齢の方の場合、読みやすいということです。実際、よく「読みやすいから、こちらにします」と、おっしゃる方が多いです。これは、意外な理由だなと思ったのですが、ある意味ではまっとうといえばまっとうなのかもしれません。

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