詩集『半宙体』(柿沼オヘロ)
詩集『半宙体』
ISBN978-4-905295-78-5
柿沼オヘロ/96ページ/詩集/1,500円(税別)/2026年1月10日刊行。
砂けむりのなかで整おうとするものが
ある いる 砂ひと粒から
漏れる蜜を運ぶ虫も いる
──「馬」
砂や水面、小さな虫、ときには自身の身体や顔。目に映る世界の破れ目より、微かに、また懐かしいもののように立ち上がろうとする異界がある。それは記憶されなかった過去の片鱗にも、未来のとある一点にも思える。夢と現のあわいに留まること。そこには新しい身体として、新しい世界の温度や湿度を感じ取ろうとする身振りがある。
2025年5月に創刊されたドキュメンタリー詩誌「詩あ」の派生シリーズとしてスタートした詩集「詩あ」レーベルの第2弾! 新進気鋭の詩人・柿沼オヘロの第1詩集『半宙体』。全22篇を収録。装画は太田悠介。
〈目次〉火山ガラス/魚Ⅰ/モリオン/ざらめ/浜辺にひとつ/藤棚/飲み込まれた地図/ファミリーレストラン/半宙体/かわたれどきの、また、かたわれどきの/魚Ⅱ/遠泳/絵図にひそむように/馬/タービン/振動/帰路/鍵盤/おりんが鳴りやまず/雨垂れ/よし、よし、/いぇらいしゃん

