製本(絵本)

絵本はハードカバーが主流

絵本の場合、製本はハードカバー(上製ともいいます。丸背と角背があります)が主流です。その理由は、主に2つあります。

①厚みをもたせる
②耐久性をもたせる

なぜ、ハードカバーがいいの?

まず、①の「厚みをもたせる」ですが、どういうことでしょうか?

ハードカバー書籍の例

絵本は、そもそもページ数が少なめです。16ページ、32ページくらいが多いと思います。そのため、書籍自体の厚みが出ません。厚みがないと、本としての重厚感に欠け、少しチープな印象を与えてしまいます。

たとえば、ソフトカバー(並製)にした場合、16ページですと、約3mmしか厚みがありません。

ソフトカバー書籍の例

それが、ハードカバーになると、5mm~10mmになりますし、製本もしっかりしていますので、重厚感が出ます。

次に、②の「耐久性をもたせる」です。①とも関わってきますが、絵本は基本的にはお子様が読むもの。そして、長く引き継がれていくものです。そのため、頑丈でなくてはなりません。中には、絵本をおもちゃ代わりに扱い、放り投げてしまう子もいるでしょう(※ハードカバーの書籍は結構硬いので、投げたりしてはいけません)。

ハードカバーであれば、ソフトカバーより頑丈ですので、長く愛用できます。

ハードカバーには「見返し」がつく

書籍には「見返し」というものがあります。ハードカバーの場合、この見返しがないと、ボール紙がむき出しになってしまい、やや簡素な印象が。そこで意匠的にも美しく、また耐久性を高めるためにも見返しを使います。

見返しの説明

見返しに使用する用紙は、基本的には自由です。枚数を多く使うわけではありませんから、本文でコート系を使って費用を抑えた分、見返し用紙は高級なものを使おう、と考える人が結構います。ただ、用紙によっては、糊付けできないものもありますので、必ず確認しましょう。

反対に、自由度が高すぎるので、選ぶのに悩む人もいるでしょう。その場合は、全体のバランスを考えればいいと思います。絵本の中で、緑を多く使っているとしたら、緑系の用紙にする。ストーリーの内容が日本の昔話風であるなら和紙系を使う。そういったテーマに準じて選べば、結構選択肢は絞れてきます。

こんな製本もあります

大きく分けると製本は、ハードカバーとソフトカバーですが、細かく見ていくと、いろいろな製本があります。たとえば、「がんだれ製本」というものがあります。

がんだれ製本の例

これは、表紙本体と折り返し(袖)が一体化されていて、あたかもカバーが付いているように見える製本です。漢字の部首の「がんだれ」に見えるところから、その名がつけられています。

ソフトカバーの一種なのでしょうが、コスト面で見ると、ハードカバーに近い金額がかかります。他の書籍と差別化を図りたい、と考えている方で、少し予算がある方はチャレンジしてみてもいいかもしれません。

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