絵本の作り方

「絵本の作り方」に関するまとめ

■絵本は意外とコストが高い! その訳は?

弊社刊行物の絵本の一部です書店に足を運び、絵本コーナーで絵本を手に取ってみて、こういう疑問を抱いたことはありませんか?

「絵本って、値段が高い!」

絵本は、ページが少ないから、そう思ってしまうことがあります。しかし、絵本は、活字の書籍、つまり、単行本や文庫などより、コストが結構かかっているのです。では、その理由をいくつか挙げてみましょう。

・本文がオールフルカラー

・表紙カバーと表紙本体がフルカラー

・用紙が厚い、または、特殊紙を使用している

・ハードカバー

・絵=アート作品のため、付加価値がつく

ざっと挙げただけでも、これだけコスト高の理由があります。しかも、書籍を作るうえで、どれもがもともとコスト高の要因といわれるものばかりです。では、順を追って、詳しく解説しましょう。

■本文がオールフルカラーは、オールモノクロの2倍以上のコスト高!

絵本である以上、本文がオールフルカラーという条件は、はずせません。ただ、オールモノクロ、つまり、通常の活字書籍と比べて、同ページ数の場合、コストは2倍以上、ページ数によっては、それ以上かかるということは、念頭に置いておきましょう。

■表紙カバーと表紙本体がフルカラー、工夫次第でコスト減も

本を覆う用紙を「表紙カバー」、表紙そのものを「表紙本体」といいます。絵本の場合、どちらもフルカラーにしていることが多いですね。ただ、予算次第では、表紙カバーをつけない、という発想もあります。表紙本体にpp加工(汚れや傷を防ぐ加工)さえしておけば、表紙カバーがなくても、問題ありません。こういった工夫は、コストを下げるためにも必要でしょう。

■用紙選びは、とても重要!

用紙の種類はいろいろある本文がフルカラーの場合が多い絵本において、用紙選びはとても重要です。本自体の厚みなどの体裁はもちろん、用紙によって色の乗り具合が変わってきます。そのため、用紙は慎重に選びたいものです。とはいえ、コストを度外視した選び方は、無謀。かんたんではありますが、どういう風に用紙を選んでいけばいいのか、下記、2点のアドバイスを。

厚い本にしたいなら、二枚重ね
絵本は、ページ数が少なくなりがちです。そのため、通常の厚さの用紙を使うと、ペラペラになってしまい、本としての体裁がみすぼらしくなります。そういったことを防ぐため、行うのが、同じ厚さの用紙を二枚重ねる方法。これだと、確かに厚さが出てきます。しかし、デメリットとして、コストは倍かかるということです。それに、最近ではこれを行う製本所が減ってきているといいます。

特殊紙を使って、差別化
フルカラーの用紙というと、コート紙やアート紙が主流。しかし、これらの用紙には、風合いがありません……。それに時間の経過とともに、黄ばんでくるというマイナス要素もあります。他の絵本と差別化するためにも、多少、予算に余裕がある方は、特殊紙を使うのもいいでしょう。ヴァンヌーボなど、もともと白系の用紙を使えば、印象の違った絵本に仕上がるはずです。

■絵本はハードカバーが基本?

上記の用紙のところでも触れましたが、絵本はページ数が少ない関係で、どうしても薄い本に仕上がってしまいます。そのため、ソフトカバーではなく、ハードカバーが主流です。ハードカバーにするだけで、1センチメートル以上の厚みを設けることができます。ただ、その分、コスト高になるのも考慮してください。

■オリジナルの絵だからこそ、プレミアム

販売価格を決める際に、一応、考慮したいのが、アート性=プレミアム、ということ。もちろん、小説などの創作もオリジナルですが、絵本の場合は、物語と絵の作り手が異なることもあります。特に、著名な美術家やイラストレーターが絵を描いている、というのであれば、プレミアム感を販売価格に転嫁することも、その絵本の価値を高めるという意味でも重要です。

「絵本を作る」ことを前提に絵を描く

弊社刊行物のサンプルです通常、絵は画用紙などに描きます。そして、モチーフなどを中央に持ってくることが多いと思います。たとえば、リンゴの絵を描くのであれば、用紙の中央に配置しますね。

もちろん、作品として展示する分には、それでも構いません。
しかし、絵本を作ることを前提に絵を描くのであれば、いつもどおりの描き方では、あとあと苦労します……。

では、絵本を作ることを前提に絵を描く場合、どういったことに注意したらいいのか。

■ノド位置に注意しよう!

ノド」というのは、本を見開きにした状態で、製本してある側の余白を意味します。ノドは、製本する関係で、内側に「食い込む」ため、読みにくくなります。本の厚さにもよりますが、最低でも15ミリメートル設ける必要があります。

見開きで絵を描く際には、ノドのことを考慮しましょう。見開きとは、2ページのことですので、両方で最低30ミリメートル、つまり、中央位置の30ミリメートル幅は、それほど重要ではないモチーフが来るようにしましょう(下画像参照)。

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■本と同じサイズで描こう!

弊社刊行物の英訳絵本のサンプルです絵を描いてから、それをデータ化し、画像を拡大、縮小することは可能です。しかし、それを行えば、必ず、思わぬ位置にモチーフが来てしまい、場合によっては、ノド位置に来てしまうこともあります。そうすると、せっかく描いた絵も台なしです。

そういったことを防ぐために、本のサイズをあらかじめ決め、それに基づいて、絵を描いていきましょう。

A4判の絵本を作るなら、見開きでA3サイズ。A5判ならば、見開きでA4サイズで描きましょう。

■原画は原画、本はあくまで複製と考えよう!

「本にしたら、原画と違う色になった」

という声はよく聞かれます。しかし、弊社では、次のように考えています。

「原画は原画、本はあくまで複製」

つまり、原画はこの世の中に1点しかありません。それを本に掲載するということは、印刷する、大量生産するということです。再現、複製となります。そのため、100%原画と同じ色が出ることはありません。もちろん、色校正を行い、原画に忠実に近づけることは可能です。しかし、用紙によって色の出具合は変わってきますし、画材によっても変わってきます。それに、何より色校正には、高額のコストがかかります。色校正をやりすぎて、本を作る費用より高くなってしまったなんて、笑い話にもなりません。

そういう事情を理解し、よりリーズナブル、等身大の絵本づくりを目指しましょう。

■スキャンやデータ化の方法とは?

絵を完成させ、いざ自費出版しよう、とします。そのとき、コストを下げるために、ご自身でスキャンし、データ化する方法があります。しかし、いざデータ化するのに、どうしたらいいのかわからない、という方もいるでしょう。データ化する場合、下記の条件にすると、いいでしょう。

サイズ:実寸 ※書籍にするサイズと同じにする。
解像度:300~350dpi
カラー形式:CMYK ※RGBとしないこと。
保存形式:PSDまたは、TIFF

およそこの程度の条件は必要です。そうすれば、そのまま書籍制作のレイアウトの際、使用できます。

ただ、A3判の絵のスキャン、解像度や色の明るさの調整など、これらの作業は一定の機材やソフトを持っていないとできません。それにせっかくデータ化しても、使用できないこともないとも限りません。それならば、データ化するのは、プロにお任せしてしまいしょう。パブリック・ブレインでは、自費出版特別キャンペーンにつき、データ化を無料で承っていますので、お気軽にご相談ください。

■絵本のページの目安とは?

絵本のページの目安については、別ページで紹介しています。こちらをご覧ください。

絵本のページの目安について

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