描き方(絵本)

描き始めるときの注意点

いざモチーフやストーリーが決まり、絵を描き始めるとき、いくつか注意した方がいい点があります。

①ノド(製本箇所)に注意!
②できるだけ原寸で描こう!
③原画と複製の違いを意識しよう!

通常、絵は画用紙などに描きます。そして、モチーフなどを中央に持ってくることが多いと思います。たとえば、リンゴの絵を描くのであれば、用紙の中央に配置しますね。

もちろん、作品として展示する分には、それでも構いません。しかし、絵本を作ることを前提に絵を描くのであれば、いつもどおりの描き方では、あとあと苦労します……。

では、絵本を作ることを前提に絵を描く場合、どういったことに注意したらいいのか。

①ノド(製本箇所)に注意!

「ノド」というのは、本を見開きにした状態で、製本してある側の余白を意味します。ノドは、製本する関係で、内側に「食い込む」ため、読みにくくなります。本の厚さにもよりますが、最低でも15ミリメートル設ける必要があります。

見開き展開図

見開きで絵を描く際には、ノドのことを考慮しましょう。見開きとは、2ページのことですので、両方で最低30ミリメートル、つまり、中央位置の30ミリメートル幅は、それほど重要ではないモチーフが来るようにしましょう(下画像参照)。

ノド位置

②できるだけ原寸で描こう!

絵を描いてから、それをデータ化し、画像を拡大、縮小することは可能です。しかし、それを行えば、必ず、思わぬ位置にモチーフが来てしまい、場合によっては、ノド位置に来てしまうこともあります。そうすると、せっかく描いた絵も台なしです。

そういったことを防ぐために、本のサイズをあらかじめ決め、それに基づいて、絵を描いていきましょう。A4判の絵本を作るなら、見開きでA3サイズ。A5判ならば、見開きでA4サイズで描きましょう。

③原画と複製の違いを意識しよう!

「本で見るのと原画の色が違った」などの声が、美術鑑賞の際、よく聞かれます。しかし、弊社では、次のように考えています。

「原画は原画、本はあくまで複製」

つまり、原画はこの世の中に1点しかありません。それを本に掲載するということは、印刷する、大量生産するということです。再現、複製となります。

そのため、100%原画と同じ色が出ることはありません。もちろん、色校正を行い、原画に忠実に近づけることは可能です。しかし、用紙によって色の出具合は変わってきますし、画材によっても変わってきます。

それに、何より色校正には、高額のコストがかかります。色校正をやりすぎて、本を作る費用より高くなってしまったなんて、笑い話にもなりません。複製にする段階で、冷静な判断や妥協は念頭に入れておきましょう。それが、等身大の自費出版につながります。

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