「幸せになる
そんな言葉も 青ざめているのだろうか」
生活の小さな時間、あるいは広大な夜空の下で、「幸せ」を凝らす視線に絡みついていく、不条理に次ぐ不条理。
問いかけは、想像の辿れない水平線へさらわれた。疎らに立つ脚が今に残す言葉__
2025年5月に創刊されたドキュメンタリー詩誌「詩あ」の派生シリーズとしてスタートした詩集「詩あ」レーベルの第1弾! 新進気鋭の詩人・熊倉ミハイの第1詩集『幸せ』(『宣生』と同時刊行)。4章に構成され、全25篇を収録。装画は塩澤紘明。
〈目次〉Ⅰ:干満に体温/T RAIN/時の固着/オレンジティーチャー/ゆらうフーガ/Ⅱ:ディナー/夜光バス/フォーク/針園/黴/Ⅲ:またぐ朝/術産/決別の夜/渦酔い/オキュペイト・アワー/生きてしまう漠/失敗実験/Ⅳ:逃亡犬/げんにぬりぬり/椅子取りゲーム会場ゲーム/ミルクとカカオが冷めてきて/Remove/ドレミファドレミファシド忘れ/幸せ