自費出版用語集 た行

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■た行

台割「だいわり」と読む。端的にいえば、書籍づくりの設計図、進行スケジュールのこと。「書名」「ページ数」「ノンブル」「本文の内容」「折」「入稿日」「下版日」「カラー」「データ内容」などを記載しておくと便利。「Excel」でつくるので充分。出版社がつくることが多い。
直販自費出版の場合、稀に使われる販売方法。つまり、取次を通さず、直接、書店に本を置いてもらうことを交渉し、決済すること。
著作権著作物を発行する上での著者の権利のこと。二次使用、テレビ・映画使用といった際に、発生する著者の権利である。自費出版の場合は、販売を目的としないこともあるため、厳密には考慮されないが、最近は、販売を加味する自費出版もあるので、重要度は高まる。通常、著作権は著者の没後70年間保持される。
突き合わせ再校以降を行う際、初校ゲラの修正箇所が再校ゲラにしっかり反映されているかを確認する作業。通常、初校ゲラと再校ゲラを並べ、1箇所ずつ突き合わせる。アナログ作業だが、この作業を怠ると、ミスが多発する。
DTP(ディー・ティー・ピー)現在主流の編集作業のこと。おおざっぱにいえば、パソコンですべての制作を行うこと。DTPソフトとしては、InDesignが主流。
電子書籍(出版)AmazonのキンドルやアップルのiPadを代表するハードに、書籍(ソフト)をダウンロードなどして読むことができる読書、あるいは出版形態。欧米では徐々に浸透しつつあるが、日本では、「日本語」の壁により、浸透しないのでは、ともいわれる。とはいえ、大手出版社では、著作権の切れた作品の電子書籍化が始まり、漫画や雑誌、一部の単行本も電子化が進んでいる。ただ、ハードの不統一、コンテンツ不足により、市場が広がらないのでは、という懸念も生じている。
TIFF(ティフ)EPSと同じで、最終的に印刷所に下版するときに使う画像などの保存形式。最近は、PDSが多い。
綴じ左綴じは洋本(写真集など)、右綴じは和本(小説など)。綴じ方にはいろいろ種類があり、「無線綴じ」(接着剤などで綴じる)が基本。「中綴じ」は週刊誌などによく使われるが、ホッチキスや針金で綴じる。「平綴じ」は折ごとに糸などで綴じ、上製本で使われる。そのほかは、これらの応用。
トビラ「扉」のこと。いろいろと種類があるが、基本的には、表紙を開き、見返しの隣りにある、タイトルや著者名が記載された本文用紙とは異なったものをいう。扉のように開くことから、「トビラ」と呼ばれる。そのため、通常は、右綴じであれば、見開きで左ページにトビラがないといけない。そのほかに、「章トビラ」のように、本文のなかで、章が変わるときに、使うトビラもある。ちなみに、トビラの裏は「白」が多い(「裏白」という)。つまり、何も文字などを入れないということ。ページが足りないときなどに、ページ調節として使うこともある。
取次書店流通を介する会社のこと。卸といえる。トーハン、日販の二極化が進んでいる。